配偶者ビザ申請で入国管理局に提出できる証拠は、紙ベースに限られますよね?
うん、将来は分からないけれど、いまのところは動画や音声は提出することができないよね。
このような紙ベースの証拠のことを「書証(しょしょう)」というよ。
紙のうえに表現されていない事実は存在しないものと同じなわけで、考えてみれば怖いですよね。
配偶者ビザの申請にあたっていろいろ調べていたら、「書証は語らない」という言葉を耳にしたのですが、どのような意味なのでしょうか?
うん。これは比喩なんだけど、証拠というのは、それだけでは料理前の食材のようなもので、とても食べられたものではないという意味なんだ。
証拠はあつめたらそれでお終いではなくて、それを料理して食べられるようにしなければならないんだよ。
証拠を料理しないでそのまま入管に持っていくと、ダイコンやニンジンをそのまま丸ごとカウンターに差し出すようなもので、相手は困惑してしまう。
証拠から何が読み取れるかは証拠が自分で語ってくれるわけではないから、私たちが代弁しなければならないんですね。
そうそう。それを「書証は語らない」と表現しているんだね。
有名な裁判官もその著書の中で、「重要ですよ。立証趣旨を押さえた上で証拠を見たいですからね。証拠説明書に「立証趣旨はこうなので、ここを読んでください」と、それは書いてもらわないと。」と言っているんだけど、これも「書証は語らない」の別の表現といえるよね。(『裁判官!当職そこが知りたかったのです。』学陽書房35ページ)
本来、書証は証拠の王様のようなものだと考えられているし、ある側面はそうなんだけど、書証にもそれ特有の限界があるから、それを補強して代弁してあげる必要があるんだ。
そのことに気づいていなくて、配偶者ビザ申請に失敗する人は多いね。
私達は書証のあつかいに不安があるので行政書士さんにお願いしようと思っていますが、やはりお願いすると結果が違いますか?
膨大なケースを通じて相場を知っていることが大きいと思うよ。
相場って何ですか?
こういうケースではこういう申請をするとこういう結果を得る、ということの膨大な集積のこと。
入管は審査基準のほとんどを非公開にしているから一般の方にとってはどんな審査がなされるのか分からずブラックボックスなんだけど、行政書士はそこらあたりをかなりクリアに把握できているんだ。
関東地方だったらアルファサポートっていう行政書士事務所がダントツでお勧めだよ。実力や費用からも他を選ぶ理由がない。東京の事務所だけど名古屋や大阪、東北からの依頼もあるようだよ。
配偶者ビザが一度不許可になってしまうと2度目の申請は大変と聞きました。
それは巷でも良く言われるけど、不許可決定が組織として行われるからなんだよね。次の申請は優しい審査官にあたりますようにとかそういうお話ではないんだ。
すべての不許可通知は入国管理局長の名前で通知されるから、そのトップの判断はなかなか変えられるものじゃないんだよね。
さっきのビザ専門の行政書士事務所には公認会計士とか大学の教授とかキャリア官僚とか書類作成に精通した職業の人も多く依頼しているよ。自分でうまくやれるという判断は多くの場合は勘違いだろうね。
餅は餅屋なんでしょうね。
僕の経験上それだけじゃなくて、配偶者ビザが不許可になるとカップルの関係がギクシャクしちゃうからね。
日本の配偶者ビザが取れなければ相手の国で生活すればよいというのなら問題はこじれないけど、例えば日本人男性が日本の仕事を捨てて相手国で生活するという選択をとりえない場合には離婚にいたってしまうケースもあるんだ。
その点、女性が日本人で男性が外国人のカップルの場合には、女性が相手国での生活も視野に入れていることが多くて大きな問題にならないこともあるよ。ただ相手国の治安や将来の子供の教育を考えると日本で結婚生活を送りたいという希望は多く聞くよね。
行政書士も自分が許可不許可を決定する権限をもっているわけじゃないんだから100%の保証はできないわけだけど、ビザの窓口™がおススメしている東京のアルファサポート行政書士事務所なら、難しい案件については判例を引用するなど素人ではできない高度な申請をしてくれるよ。まずは検討してみてね。
行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)
東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。執筆サイト:配偶者ビザほか多数。