日本人と外国人のカップルです。もう少しで今のビザが切れそうなんですけど、結婚して配偶者ビザに切り替えて、そのまま日本に居続けることはできますか?
ビザが切れる直前に結婚することは駆け込み婚といって、偽装結婚を疑われやすい行動パターンなんだ。だから配偶者ビザは慎重に申請してね。
残念ながらそうなんだよね。ビザの期限が迫っている→帰りたくない→日本人と結婚できれば帰らなくて済む→慌てて相手を探して偽装結婚、というルートをたどる人が少なからずいるんだね。
昔はブローカーに結婚相手を探してもらったんだろうけど、今はインターネットやSNSでツテのツテを辿って自力で探すということも増えてきているみたいだ。
複雑な心境です。私たちはずいぶん前から付き合っていますけど、ビザが切れそうだから切れる前に結婚する決断をした点は、第三者から見た場合、偽装結婚がたどるルートと非常に似通っていますよね。
そうだね。まあ、ビザの期限が日本滞在の1つの節目であることに間違いはなくて、その節目に「人生の節目」としての結婚を合わせることはよくあることなんだ。
だからしっかり書類を作りこむのは当然としても必要以上に心配しなくていいよ。特にビザ更新の可能性がある人はね。
たとえ今のビザの期限が切れそうでも、更新できる状況の人は追いつめられていないから、その点では偽装結婚に走る動機がないですものね。
そうそう。一方で、短期滞在の人や卒業してしまった留学生とか、帰国間近の技能実習生など、現在保有しているビザの更新の可能性がない場合は要注意だよ。
学校の出席率が悪くて留学ビザの更新の見込みがないような人も状況は同じだから注意しようね。もっともこの場合は過去の在留状況が悪いから別の問題も発生するけどね。
わかりました。あとは配偶者ビザ申請のときに、私たちの事情をしっかり分かってもらうことですね。
私たちの場合、婚姻の真実性の立証をきちんと行う必要があるわけなので、ひよこ先生がお勧めする行政書士さんにお願いしたいですが、お願いすると結果が違いますか?
膨大なケースを通じて相場を知っていることが大きいと思うよ。
相場って何ですか?
こういうケースではこういう申請をするとこういう結果を得る、ということの膨大な集積のこと。
入管は審査基準のほとんどを非公開にしているから一般の方にとってはどんな審査がなされるのか分からずブラックボックスなんだけど、行政書士はそこらあたりをかなりクリアに把握できているんだ。
関東地方だったらアルファサポートっていう行政書士事務所がダントツでお勧めだよ。実力や費用からも他を選ぶ理由がない。東京の事務所だけど名古屋や大阪、東北からの依頼もあるようだよ。
配偶者ビザが一度不許可になってしまうと2度目の申請は大変と聞きました。
それは巷でも良く言われるけど、不許可決定が組織として行われるからなんだよね。次の申請は優しい審査官にあたりますようにとかそういうお話ではないんだ。
すべての不許可通知は入国管理局長の名前で通知されるから、そのトップの判断はなかなか変えられるものじゃないんだよね。
さっきのビザ専門の行政書士事務所には公認会計士とか大学の教授とかキャリア官僚とか書類作成に精通した職業の人も多く依頼しているよ。自分でうまくやれるという判断は多くの場合は勘違いだろうね。
餅は餅屋なんでしょうね。
僕の経験上それだけじゃなくて、配偶者ビザが不許可になるとカップルの関係がギクシャクしちゃうからね。
日本の配偶者ビザが取れなければ相手の国で生活すればよいというのなら問題はこじれないけど、例えば日本人男性が日本の仕事を捨てて相手国で生活するという選択をとりえない場合には離婚にいたってしまうケースもあるんだ。
その点、女性が日本人で男性が外国人のカップルの場合には、女性が相手国での生活も視野に入れていることが多くて大きな問題にならないこともあるよ。ただ相手国の治安や将来の子供の教育を考えると日本で結婚生活を送りたいという希望は多く聞くよね。
行政書士も自分が許可不許可を決定する権限をもっているわけじゃないんだから100%の保証はできないわけだけど、ビザの窓口™がおススメしている東京のアルファサポート行政書士事務所なら、難しい案件については判例を引用するなど素人ではできない高度な申請をしてくれるよ。まずは検討してみてね。
行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)
東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。執筆サイト:配偶者ビザほか多数。